化石の森国立公園 Petrified Forest National Park アメリカ旅行
これもまたちょっと前の事になりますが、先日、アリゾナ州の北の方にある、化石の森国立公園 Petrified Forest National Park に一泊二日で行ってきました。
化石の森、というと最初息子の好きな恐竜の化石が発掘された森?化石がごろごろしている?と思いましたが、化石化した木がごろごろしている公園でした。森が化石化した公園?木の化石公園?とかの方がしっくりくるかと。
petrifiedというのは、石化したという意味で、ここに来なければ一生知ることのない単語…。
まずは、ビジターセンターへ。
木の化石だけではなく、恐竜の化石も発掘されていて、ビジターセンターにはちょっとした博物館が。
Giant Logs
こちらが、まるっと一本、木が化石化しているGiant Logです。ビジターセンターの裏手にある一周0.6㎞くらいのトレイルです。
このあたりは今は砂漠ですが、三畳紀後期は熱帯雨林だったそう。洪水があると木が押し流され火山の火山灰が含まれた砂に何度も埋められたことで、木の細胞まで染み込み木が石化してしまったそう。
石化した木は近くて見ると色々な色に輝いていて本当にキレイ。触ってみるとガラスみたいな手触り。内部のマンガン、シリカ、鉄の含まれる割合によって色合いも変わってくるそう。とっても不思議。地球が作りだした不思議な木。
Crystal Forest
ここがおそらくごろごろ転がっている珪化木(石化した木)を見るなら、外せない場所だと思います。
キレイな珪化木がそこら中に散らばっています。
近くて見ると、宝石のようです。
とにかく、ここの公園はものすっごい風が強い!御覧のとおり、さえぎるものが何もないので、どこ行っても強風です。目も口もかっさかさになります。ただ砂地とかではないので、砂埃が目に入ったりしない事だけがよいところ。でもコンタクトはかなりやばいです。
Blue Mesa
青、紫、灰色のきれいな模様の丘が広がっています。この地層はだいだい2億2,000万年前から2億2,500万年前のものらしい!すごい。
Whispers From the Past 表現が素敵。なんだか詩的。
ここもとにかく風が強かったです。水着みたいな恰好をしたお姉ちゃんたちが、あまりにも風が強くて入口でキャーキャー騒いで退散してました。
Route66
かの有名なルート66がかつて園内を横切っていたそうです。
古い電柱が残っているところがその跡。
この古そうな車は、1932年制のスチュードベーカー車だそうです。
ここまでで、1日目終了。あまりに強風で疲れました。風に吹かれると体力消耗。早めにホテルに帰ります。
ここから2日目。
ペインテッド砂漠の展望地点
昨日行けなかったところを、どんどん車で回ることにしました。
展望ポイントがたくさんあるので、車で行っては、ちょっと降りて記念撮影を繰り返しました。
Painted Dessert Inn/National Historic Site
公園内にあるロッジ施設です。交易所から宿、博物館と改装されてきたそうですが、残念ながらコロナで閉まっていて、中は見学できませんでした。
昔は、宿泊もでき、レストランとしても開いていたそうです。
Puerco Pueblo
西暦1250~1380年に使用されていた、ネイティブインディアンの住居跡です。
100部屋以上の集落が発掘されたらしいです。
住居跡の他に、ネイティブインディアンが描いたペトログリフも見ることができます。
この岩は、夏至の日に岩の隙間から太陽の光がみられるそうです。
最後にもう一度ビジターセンターに行って、完成させたジュニアレンジャープログラムのアクティビティブックを見せて、バッヂをゲットして終了!
ジュニアレンジャーについては、別で書きたいと思います。
珪化木、公園内のものを持って帰ったりしたらもちろん絶対だめ、見つかったら罰金ですけれど、公園内のギフトショップか公園のすぐ外のお土産屋さんで売ってたりします。なんでも公園外の私有地から切り出した、珪化木だそうですけども、ちょっとスライスした木でかなりのいいお値段します。とくに公園外のお土産屋さん。
ちょっとびっくりの値段設定。
息子の感想、すごく面白かったけど、風が強くていやになった、でもまた来たい。だそうです。なんとなく地味な国立公園で、たぶん日本から来る人そんなにいないでしょうけれど、色々見どころの多い公園でした。なんだか勉強になりました。